「崖っぷち」の子供たち
息子の幼稚園に、ずっと気になっている男の子がいます。
言葉も行動も、なんだか乱暴で とがっていて・・・
満たされていない荒れた雰囲気を感じました。
私はなぜだか、問題を抱えていそうな子供に敏感にアンテナが
反応してしまい、放っておけなくなります。
息子に聞いてみると、お迎えの時も毎日のように母親に
叱られているのだとか。
その子を見かけるたびに、私は声をかけていました。
「幼稚園楽しい?」
「ぜんぜん楽しくない!」
「お家は楽しい?」
「お家もぜんぜん楽しくない!!」
「え~~!幼稚園もお家も楽しくないんだ!それは困ったね~。」
「小学生になったら、バスケット部に入る。兄ちゃんもいるし・・・」
「そうなんだぁ、お兄ちゃんがいるんだね。」
日曜日の園庭で、その子が一人で遊んでいた時の 私との会話です。
後でわかったのですが、その子の家は学校近くの通学路沿いにあって
毎朝、子供達を怒鳴り散らしている母親のヒステリックな声が
道路まで響いているのだそうです。
小さな子供3人の子育て、その子のお母さんも必死なのかもしれません。
私に何ができるでしょうか・・・
クラスが違うため、その子の母親とも面識がなく接点がない。
相談もされていないのに、よその家庭の子育てに
口出しをする訳にもいきません。
私は、ただただ子供達が幸せになってほしいだけ・・・
前に勉強会で聞いた話なのですが、家庭で満たされない子供達は
当然、心のよりどころを他へ求めます。
それが外側へ向いた時、家出や深夜徘徊になっていき
それが内側へ向いた時、引きこもりになるのだそうです。
よりどころが部活であったり、信頼できる人に出会えるのは
本当にラッキーで、ごくわずかだそうです。
危なっかしい事を繰り返し、崖っぷちをフラフラしながら
何とか歩いている子供達がたくさんたくさんいて
この子達を救ってあげられるのが、信頼できる大人なんです。
本気で信頼できる、たった一人の大人に出会う事ができれば
この子達は今にも落ちてしまいそうな崖っぷちから
少しずつ離れる事ができるのだそうです。
頭ではわかっています。
私は、何をしたらいいのでしょう・・・
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