2009年09月09日

娘との 『抱っこ法』

前回の <息子との「抱っこ法」> からの続きです。


子育てでボロボロだった頃、「抱っこ法」に出逢った時のお話です。
すごく長くなりますが、振り返ってみたくなったので書きますね。



娘が小学校一年生になった時 慣れない学校生活にとまどい

かなり不安定になった時期があったんですね。

それはそれは大変な癇癪で、親子でパニック状態でした。

親子でどん底にいる時に出会ったのが この本。


<ダダこね育ちのすすめ>阿部秀雄・著

抱っこ法第一人者の阿部先生が書いた本です。

この本に出会わなかったら、きっと今の親子関係はひどい事に

なっていたと思います。 あ~、オソロシイ・・・


娘の激しい癇癪で、本当にどうしていいのかわかりませんでした。

泣き怒りで、暴れて物を投げたり パニックで会話もままならない程・・・

主人も仕事で帰りが遅く、誰に相談しても答えは見つかりませんでした。


そんな時にこの本に出逢い、癇癪を起こす子供の心が

少しだけ見えてきたんです。

「これだっ!」 暗闇に光が見えた感覚でした。

そして、「抱っこ法」が 私たち親子を救ってくれるかもしれない!

そう思って、著者の阿部先生に送ったメールがコレです・・・



来月で7歳になる娘(小1)の事でメールいたしました。

娘は小さい頃から感受性が強く、負けず嫌いで気が強い、そのわりに
人見知りで環境の変化に弱い・・・など、両極端な所がありました。

小学校に入学してすぐの頃から、かなり不安定になってしまいました。
まじめでがんばり屋の娘は、学校ではとてもおりこうさんらしく
先生からほめられるほどです。
責任感が強く、先生の話をよく聞き、何事もしっかりこなす、等です。

しかし、家に帰って来ると正反対の態度になってしまうのです。
すぐに寝転がりダラダラとテレビを見て、何をするにも面倒がります。
口ごたえもすごいもので、一言「お風呂は?」と聞くだけで
「なによ!」「うるさい!」「わかってる!」と怒鳴り散らしています。
家にいる時は、物を乱暴に扱ったり、とにかく不満だらけという感じです。
家族の誰に対しても、こんな態度。。。

学校でがんばりすぎて、家族に感情をぶつける事でバランスを
取っているのでしょうか。

かんしゃくもすごく、一度はじまるとなかなか収まりません。
最初は娘の生意気な言葉使いや態度が許せず、叱りつけていました。
大声で押さえつけ投げ飛ばした事も・・・

でも、それは逆効果でした。
両親の目もあり、母親としての自分を責める日が続きました。
育児書やネットを見たりして、できるかぎりの方法を試してきました。
そして、<客観的になる><子供の気持ちを受け止める><共感する>
というコーチングを実践してみたら、娘との関係がだいぶ良くなりました。

しかし、ちょっとした事で爆発するかんしゃくがまだ続いています。
(前に比べると、回数はだいぶ減っていますが・・・)
スイッチが入ると、どんどんエスカレートして収拾つかなくなります。
一度「とことん向き合ってみよう」と思い、力強く抱きしめると
反り返って大暴れ。娘の名前を呼びながら抱きしめ続けると
「ごめんなさい」と、急に落ち着いたんです。時間はかかりましたが。

それ以来、かんしゃくを起こすと抱きしめる、という方法で
なんとかやってきました。
でも、昨日久しぶりに大爆発!(宿題の意味がわからない、という理由)
娘の力も強くなってきて、大暴れの娘を最後まで抱きしめる事が
できませんでした。
30分位の大暴れでなんとか落ち着いたのですが、お互いヘトヘト。

そして、子供達が寝静まった後、阿部先生の「だだこね育ちのすすめ」を
夢中になって呼んでいました。
(この本は前から気になっていて、たまたまこの日やっと手にしたんです!)

かんしゃくの時に抱きしめるという方法が正しかった、という安心感と
「第三者に助けてもらうといい」という言葉に心が動きました。

娘が苦しみを抱えているのなら、楽にしてあげたい。
私自身、もっと笑顔で接したい、と思っています。

沖縄で活動されている方をご紹介していただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。



そして、先生からお返事をいただきました。

小1になる上のお子さんとどうつき合っていくか難しいのですね。
学校でのようすと家でのようすがずいぶん違うのですね。
学校で頑張りすぎているので、家でストレスを発散してバランスを
とっているのでしょうね。逆だったらもっと大変なことですし、
家がそれだけ安心の場になっていることですよね。

でももっと発散が上手になると助かりますね。
たぶん怒りん坊が泣き虫になるといいのでしょう。
でも先ずは今出している怒りの発散を助けてあげる
ことからでしょうね。

小1ともなると力が強くなりますから、抱きとめてあげたい
と思っても、力がかなわなくなってくるのですよね。
気持ちに共感して受け止めながら、体でも受け止めてあげる、
それがお子さんにはとても助けになると思います。

すでにいい体験をなさっているのですから、
そんな体験が積み重なっていくと、きっともっと
落ち着いてくると思います。
抱きしめるのにもコツがあるので、何とか工夫して
またトライしてみてください。脚も体も動員してね。
お互いどこかにぶつけたりケガのないようにね。

援助者がお手伝いできるといいのですが、あいにく沖縄県には
今現在は紹介できる援助者がいないのです。
メールでは心許ないですが、できるだけ応援しますので、
またようすを知らせてください。
なるべくやりとりのようすを詳しく書いてくださると、
アドバイスしやすいです。

本に援助者(第三者)に助けてもらうといいと書かれているのは、
ゆきさんのように怒りに巻き込まれないで抱き抜けない方が
多いからなんです。
ゆきさんは受け止められるのですから、援助者も近くにいないことだし
試行錯誤でなさってみてください。
応援しています。



私は、この一回のメールのやりとりで 嘘みたいに解決したんです。

何が正しくて 何がいけないのかも さっぱりわからず

ただただ不安の中にいた時、阿部先生のメールの文面から

「あなたは間違ってないよ、そのまま進みなさい」

というメッセージを感じ取ったんですね。

この時、専門家にアドバイスを求めることの大切さを

心から実感しました。

「専門家に相談して、よけいに傷つけられた・・・」

という話もよく聞きますが、必死で助けを求め続ければ

いつかきっと救ってくれる人に出会えると、私は思っています。


一年半ほど 親子で苦しい時期を過ごしましたが

結局は、私が娘に育てられました。^^

いやぁ~、なんだか なつかしいです!



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Posted by ゆき☆ at 21:08│Comments(0)子育て
 
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